遠藤征四郎先生 第1回奈良講習会

奈良は晴天に恵まれた。2、3日前の天気予報では16日から天気が崩れるらしく心配したが…。
「遠藤は晴れ男です」と奥様が言われたとおり5月15日・16日は五月晴れとなった。
奈良公園の鴻池運動公園の第二武道場、約430畳のあの道場に遠藤先生をお招きし、ご指導を受けたいと夢にみてきた。
その願いがかない「奈良に行くよ。」と約束していただいてからの、この5ヶ月は夢中にすぎた。今年1月から本格的な準備を始めた。
丁度今年は平城京遷都1300年の年。5月15・16日の直前のG・Wには奈良公園から鹿の姿が消えてしまう程の観光客の数となった。鹿せんべいに鹿が飽き、人を嫌って山に上がったという。

そんな例年以上の混雑の奈良公園近くでの、懇親会場・宿泊・駐車場は大丈夫かと、池端師範と佐々木さん達も何度も下見をしてくれた。
15日当日、近鉄奈良駅に池端師範と私がお迎えをし、近くで植田さんと佐々木さんが車で待機してくれた。会場では、世良田さんが設営、安田さん、山根さんらが北川師範の陣頭に会場の準備をしていてくれた。前田さん・和木さんは本田師範のお相手を、山原さんは私の連絡係りを、谷内さんは内部の会計をやってくれた。

ついに先生を奈良にお迎えし、第二武道場の玄関にお迎えすることができた。
準備体操を山下さんに任せ正座して待つ。緊張が走る。私は遠藤先生の稽古で、特にこの瞬間が好きだ。ここから正面打ちの素振りなどを行いながら、精神を高め静かな心を持続して稽古に入られる。
武道として、その正面打ちはどうなのか、合気道でありがちな受けは受け、取りは取りとしての形の稽古になっていないかと遠藤先生は講習会で私たちに問いかけられる。
合気道の稽古は、相手を投げるのが目的でなく、自分の身体、心をどう整えるかではないかと説明される。
2時間の第一日目の講習会はあっと終わった。遠藤先生の講習会は時間を忘れてしまう。
この体育館に約160名の方々が参加してくれた。

この後、懇親会では約70名の参加者が集まり、遠藤先生を囲んでの合気道での親睦を高めあった。

次の日も快晴。公園の緑が、鴻池に映えて素晴らしい講習会となった。

「粘ることの必要性」「柔軟性こそ武道の本質」「合気道をしてエネルギーが発する稽古」をと講習会の中で言われた。
受けの重要性、その中に自身の技へつながってくる。
そんな言葉の一つ一つが、先生の合気道の動き、技法から出てくるものである。
二日目もわが会員いわく「もう終わったの?」と素晴らしい時間は早い。

東京、千葉船橋、佐久、名古屋、神戸、津山、和歌山・高松そして大阪堺、泉州など両日160人もの人数の参加があった。
最後に昼食会を取った。約80名の人数が集まった。
まさかこれほどの人が集まってくれるとは思っていなかった。
実際、懇親会や食事会の予約は実際の半数以下で押さえていたので、胃の痛い思いをした。

たくさんの人のお力添えのお陰で、合気道を求める心が形を成した両日となった。

二日目の昼食会を終えてから、手向山神社にご案内し、そのあと遠藤先生に奈良の大仏をまじかで見てもらい、若草山に登って頂いた。月曜には明日香村をご案内させて頂いた。
そして来年の奈良講習会をお願いし了解をいただいた。
第2回奈良講習会をこれから1年の励みとして精進したいと思う。

遠路ご参加頂いた道兄道友の皆様、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。冨永

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