遠藤征四郎本部師範 第2回奈良講習会

第2回遠藤征四郎本部道場師範奈良講習会を4月16日(土)、17日に開催させていただいた。
昨年は5月だったが、桜の季節に是非来ていただきたいとの私たちの希望をかなえていただいた。
今年の春の到来は、天候の不順で遅れた所為で桜の開花も遅く、会場となった奈良市鴻池運動公園の第二中央武道場にも桜ガ残り、講習会の開催に彩りを添えてくれているようだった。昨年は不慣れだった当会のメンバー達も、今年は会場での設営スタッフと近鉄奈良駅でお迎えするメンバーとに別れ、それぞれが嬉々として役割を担ってくれた。

4月16日集合写真土曜日の講習会では、開会の発声を前田指導員が行ない、最初に今回震災に遭われた方々に黙祷をささげた。山下指導員が準備体操をして、いよいよ遠藤先生の講習会となった。
最初に素振りの基本から指導され、片手取りから相手との捌き、当たり、導きを説明され型から何を学ぶのか、また皆さん方がどう感じますかと講習に来られたメンバーに声をかけられた。
先生の指導は、型を教える指導ではなく、自身でどう感知し、合気の意味を掴み取る稽古だと思う。
会場では張り詰めた真剣な空気に包まれながらも、あっという間に時間は過ぎた。
講習会後記念写真を撮った。講習会の参加は私たちの会員が約50名、外部から約60名近くの110名ほどのメンバーが集った。
若さとは好いものである。制服姿の高取国際高校のメンバー12名が遠藤先生に挨拶をしていた。

懇親会1講習会の後、近鉄奈良駅の小西さくら通り沿いにある「花小路」で懇親会を行なわせていただいた。
各地の先生方とわが会員も集まり約60名となった。
司会は安田指導員に勤めてもらい、歓迎の挨拶に奈良県教育長である冨岡將人さんが立った。
そのあと遠藤先生の指導の言葉があり、「皆様と今日元気にこうしてお会いできることは嬉しい。震災で大変な時だからこそともに支えながら頑張っていこう。」と話され、歓談の発声を札幌から来ていただいた狩野ご夫妻にしていただいた。
少し食事を楽しみ歓談後は、最初に遠藤先生の奥様からご挨拶を受け、浦和の堀ご夫妻、六養会の川口先生、名古屋の鉄石会の渡邊先生、佐久道場の有賀先生、船橋合気道友会、津山合気会など各地のメンバーから挨拶をお受けした。森之宮道場や小嶋会の先生など近隣の団体の方々にも挨拶をお受けしたが、最後に泉州武育会の副代表の冨永先生からも挨拶をいただいた。そしてわが会員メンバーも一人づつ自己紹介をさせてもらい、懇親会は一気に盛り上がった。
最後に滋賀県の守山道場の三久保さまより中締めをしていただき愉しい懇親会を終えた。

その後、数名の方々が春の奈良の夜に散歩を楽しまれたようだ。
私達も二次会は三条通りの居酒屋で再び遠藤先生を囲んだ。私もつい飲み過ぎて酩酊したようだ。

4月17日集合写真次の日は日曜日。朝、会場に向かった。土曜日より講習会の参加者も約100人を越えたようだった。
前田指導員の進行により、山下指導員が準備運動してくれ先生の指導が始まった。
最初に姿勢を正し、呼吸を整え気持ちを安定させ稽古に入られた。正面打ちに対する捌き、そして受けるタイミング。その後「型」としての正面打ち
の1教を行なった後様々な捌きを行なった。「遠藤先生の稽古は、足腰の筋肉をよく使いますね。汗をびっしょりかきました。」とわが会員が言っていた。一人ひとりが講習会で成長してくれるように祈った。

講習会終了後の昼食会、ここでも60数名も集まっていただき講習会の成功を祝うことができた。
司会は植田(将)指導員にして貰った。最初にわが会を代表して池端師範からの挨拶で「来年の遠藤先生の講習会には、更に進歩して講習を受けたい。」と語り、続いて和歌山の武産館の川崎先生より開会のご発声をしていただき、歓談していただいた。その後忙しい中を駆けつけていただいた明倫塾の祖父江先生にご挨拶を頂戴し、次に余興として中学生の干場君に尺八を披露してもらった。
中締めは丹波合気道道友会の大槻先生に締めていただき、来週行なわれる津合気会の遠藤先生講習会の案内をしてもらい、最後に私がお礼の言葉を言わせていただいた。

17日講習会後217日講習会後1講習会終了後、先生ご夫妻をお連れして、石光寺に向かった。
玄関前に咲く桜、中に入る春牡丹は未だ早かったが、様々な花が咲き特にしだれ桜は、最高のうつしく気持ちをなごましてくれた。
その後、当麻寺により「かつらぎの森」に案内し、時間をおいて葛城の中腹にある民家を改造した店で食事をとり、當麻の夜景も見ていただいた。

18日吉野山118日、遠藤先生ご夫妻と数人の東京のメンバーをご案内して、池端・佐々木・植田・和木・脇阪さんと私の10名で吉野山へ出かけた。丁度上・中千本が満開との情報、でも天気予報は雨という。ところが朝から、空は晴れとなった。やはり「遠藤は晴れ男」との奥様の言葉は、正解だった。

18日吉野山318日吉野山2中千本駐車場にバスを置き、ケーブルバスに乗り換えて金峯神社に向かった。義経かくれ塔から山道を歩き、西行庵に向かった。奥千本は未だ蕾。その後、高城山展望台へ。ここから下りを歩いた。一斉に咲く山桜が群れをなすハイキング道を皆で桜を満喫しながら歩いた。水分神社に参拝し、そのあとさらに蔵王堂に向かった。その横にある柿の葉寿司で昼食をとり、蔵王堂を見学した。

最後に皆さんにここから桜を見てもらおうと決めていた「一目千本」を案内した。その光景は、一幅の名画であった。

18日吉野山4

こうして先生を迎えての講習会は終わった。来年は更に素晴らしい講習会にしたい。

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